あつみ温泉 旅館 瀧の屋

瀧の屋の歴史

藤原清人(文政10-明治34)

刀匠として名を残した清人は文政10(1827)年10月、湯温海の滝の屋で呱呱の声を上げる。幼名・小市郎で、幼いころ親戚の斎藤小四郎(温海温泉朝日屋)の養子になった。斎藤家は先祖から刀鍛冶で代々小四郎と称し、清人は12代目に当たると言われ、家伝によれば京都三条で禁裏鍛冶を務めたという。
刀銘には「藤原清人作」「豊前守藤原清人作」など多く用いた。中で、脇差の添名に「名人に似たる所二つあり酒呑みと銭無し」がある。これが湯温海の熊野神社境内にある花崗岩の立派な顕彰碑に刻まれている。碑文の最後には「これは偉大な師清磨を敬慕しわが遠く及ばざるを歎じたもので、清人の人間性の真髄をここにみる」と記し、清人をたたえている。
なお、碑前祭は毎年行われているが、平成8年9月22日には刀匠豊前守藤原清人顕彰碑25年祭を開催した。 (日本美術刀剣保存協会庄内支部・温海町共催)
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